ノーベル化学宏業
工場を中心に環境対策を推進
処方のバリエーションも拡充
小ロット・多品種に特化して化粧品ＯＥＭ・ＯＤＭ事業を展開しているノーベル化学宏業は、推進する環境への取り組みで、昨年11月に大阪・八尾市・八尾商工会議所より「環境改善優良事業所」として優秀賞を受賞した。勝見篤嗣社長は、「従業員の環境問題に対する意識の向上につながっている」と話す。
――昨年は社内改革を進められてきました。振り返っていかがですか。
勝見 大きなところでは、環境問題への取り組みで、環境改善優秀事業者表彰の優秀賞を受賞という形で成果を得られた。ゴミの分別にはじまり、産業廃棄物のリサイクルによるＣＯ２の大幅な削減、工場へのＬＥＤ導入による省電力化などが評価された。継続性が重要な活動になるため、今後も従業員の意欲向上を図りながら取り組んでいきたい。
――昨年は、化粧品ＧＭＰ（ＩＳＯ２２７１６）の取得に向けて動き出されました。
勝見 勉強会や講習会を開きながら社員の教育・意識改革を進めている。ＧＭＰ取得という目標を掲げることで、ベテランと若手のコミュニケーションも活発化してきている。引き続きＩＳＯや環境対応への取り組みを通じて、人材育成を図り、次の成長につなげていきたい。
――国内の化粧品市場の回復基調が強まり、新規参入企業が増えています。
勝見 新規参入企業を中心に小ロットへの需要の高まりで、ＯＥＭ間でも小ロット対応の競争環境も激しくなってきている。そのため、営業部門を強化していく。
当社は、急な依頼や他社に断られた案件、他社がやりたがらない案件などにもチャンレンジすることで信頼関係を築いてきた。そうしたお困り事への対応力を、改めてアピールしていく。
処方開発も同様に、特許取得原料など自社オリジナル原料を用いた処方などを提案し、プラスαの価値を加えていく。
サプライヤーのネットワークを活かして、新しい美容成分などの情報収集にも力を入れている。例えば、エクソソーム配合のスキンケア製品は、早い段階で試作に取り組んできたため、企画案件が増えてきている。引き続き試作に取り組み、提案処方数を増やしていく。
また、入浴剤などインバス関連の製品で問い合わせが増えている。新しい品目の開発にも積極的にチャレンジしていく
